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フランス、カンヌ4日目(ペイント2日目)
先日ライブペイントした絵は早々に消され、朝会場につくと真っ白になってた。知ってたけれど、逆に俺たちが消したかったっていう部分が強かったかな。
今日のディレクションはPOESIA
彼はラインを好むグラフィティアーティストで、まさかこんな題材を出してくるとは思わなかった。っていうのも当日までコンセプトを聞かされず(っていうのも昨夜はとんでもないパーティーをしてて、みんな寝てなかったし。。。)でもちゃんとしっかり考えていたみたいで。
その題材が『フランス革命』
こんなマスターピースを1日で描いてしまおうと。それも自分たちのスタイルでできるだけ近づけるみたいな。ディーセントレボルーションってみんなで口揃えて言ってたけれど、なかなか彼のディレクションは厳しかった。
まず俺とPERSUEに色々な人間を描いて欲しいと。PERSUEと俺はキャラクター専門だから、自分たちが普段描かないものを描く事はチャレンジでもあって、楽しいけれど、俺たちがやる理由はあるのかと。。。PERSUEがいっきにテンションさがって、リアルなボーイを描き始めた。でもそこらへんはさすがだと思ったのが、スプレーでリアルなボーイを描き始めたところ。でもテンション超下がりまくり。
俺はというと、みんながそれぞれペイントしていると自分の場所を確保できなくて、終わったら知らせてっていう事を伝えてたんだけれど、全くみんなも進まず。。。なんかみんなテンション下がり過ぎなくらい。POESIAだけあがってるけれど。。。で俺が、リアルな人間やったら完全にコピーだよ。だからちょっとでもおもしろさあってもいいんじゃない?って言ったら、オッケーサインでたので、まずは適当に本当はいないはずのモンスターを革命のフォロワーとして色も確認しながらスプレーでやった。でもあんまり満足しない感じ。やっぱテンション自分であげてかなと思い、リラックスしてやってたけれど、俺がテンションあげてもチームがテンション低かったら面白いことできず。。PERSUEは自分の場所が終わったらもうお手上げじょうたい。。。小声で俺に『正直つまんない』って言い始めて。。。おー2日目にしてコラボレーション崩壊か?と思いつつ。。。
最後の最後まで遠目からみんなで何が足りないんだろうと話し合いつつ、、、そしたら一斉にテンションが上がった部分が。俺が小さいモンスターを女神の足下に描いて、実はあいつが主人公だってふざけて描いたら、それが大当たり。みんな大爆笑。女神が革命起こして、リーダーっぽいけど、あいつはもうあの場所完全に占拠したんだって。。。疲労困憊の中の小爆発でした。
まあそんな戦いの中、Sir. ROBER REDFORD(ロバート・レッドフォード氏)が奥さんとYAHOO!ブースに現れ、とりあえず握手をして俺たちと会話を。驚いたのが、オーガナイザーがどこから来たかってことを紹介してて、俺が日本から来たって聞いたとたん、俺との会話が弾む。俺は全く緊張せず、普通のアメリカ人と話しているかのように、気持ちよく、まるでお互いが知っているかのように話すことができた。震災の事や、日本の政治家の事や、芸術の事や。。。奥さんもきれいな人で、芸術家でもあって。。。失礼だったかもしれないけれど、どうしても知りたいって、今おいくつって聞いたら自慢げに75歳って言ってた。で俺が、『遠過ぎた橋』が大好きだって言ったら、ものすっごく感動してくれて。。。俺の世代がその映画を知っているなんてって。俺戦争映画大好きで、あれは小さい頃に見て以来、本当にすごい映画だと思うって。お互い戦争の話にもつれこみ、SPみたいな人が、ものすっごい警戒しはじめて、俺が、『俺話し過ぎ?』って聞いたらSPに、『休んでいろ』って命令してくれた。なんとまあ人間らしい人間。お父さんみたいな気持ちで話す事ができた。