Thursday, June 2, 2011












今日は朝早くから起床して植物に関するテレビを観ました。




もう70歳くらいになるおじちゃんは、50歳くらいに見えるくらいぴんぴんしていて、小さい頃から花を売って生計を立てていたそうな。で、今では庭園に自分のねぐらを築き上げ毎日花と向き合って生活をしていると。自分の表現したいことが、『花』であり、それを観て感動して欲しいと言っていました。独身でここまで貫くとは。その人が変わっているわけではなく、『好きだから』という気持ち一心なんだと思います。一番驚いたのが、大きな山を自分の手で作りその丘を全て花で覆ったその綺麗な景色が素晴らしかったです。そしてその山の分だけ土を掘ったわけですが、その土がきた穴は、雨が溜まり、大きな池になって睡蓮の花がたくさん咲いていました。

二つめは、日本一の菊を作ったある農家さんの想い。

菊花を作る人は日本で300万人以上愛好家がいるとか。ある時期になると一斉に全国で菊の展覧会が始まったりするのをよく目にしたりします。しかし、ほとんどがおじいちゃんの世代もしくはぎりぎり親父の世代であって、なかなかこの菊花について知る機会はありませんでした。日本一に輝いた方は自分の敷地にビニールハウスがあり、その中で丁寧に一つ一つ菊を育てていました。彼をここまで突き動かしたのは色々あるとは思いますが、一番の理由は『父が幼少の頃早くにして他界し、母が女一つで育ててくれた。その母が16歳の時に亡くなってしまった。その母の名前が「きく」であった』と。おじいちゃんなのに、その話をした途端その方は泣き崩れてしまいました。親孝行ができなかったなど、色々悔しい想いがあるんだろうと思いを察しました。自分の母に対する気持ちで『菊』を作っているこの農家さんの姿がとても人間らしく、なぜか有り難いと思いました。


川岸一面にうそかのような光景で広がる彼岸花。勝手に生えてきたのか、それにしても驚く量の赤色。この彼岸花はあるおじいちゃんが自分の想いで雑草を刈り、その上に数年前から彼岸花の球根を植え始めたのがきっかけで今では川岸一面に彼岸花が咲くようになったとか。そしてその理由はこんな感じでした。『太平洋戦争、ビルマにて亡くなった戦友たちのために。自分だけ生き残ってしまった悔しさ。その戦友たちとの「再会」を果たすために』と。あーすごい。


とにかく、すごいパワーを感じました。